介護福祉士が知っておきたい口腔ケア

高度介入による口腔ケア

高度介入の口腔ケア

 

高度介入の口腔ケアは、
セルフケアが不可能で、口腔ケアのすべてに介助が必要な場合に行います。

 

昏睡状態の急性期のICU患者さんや、植物状態の患者さん、
重度の痴呆症患者さんなどが対象です。

 

高度介入の口腔ケアは必要か、可能か

 

高度介入の口腔ケアの場合、
「口腔ケアが必要か?」或いは「口腔ケアが可能か?」ということが
いつも問題になります。

 

禁水の状態であれば、口腔ケアは不要だと思ってしまう人もいるのですが、
そんなときだからこそ「口腔ケアが必要」な場合も多いのです。

 

急性期の患者さんで、口から食事を摂っていないときこそ、
高度の嚥下障害があり誤嚥がひどい患者さんこと、
なおさら高度の機能的口腔ケアが必要なのです。

 

つまり、口腔ケアは、すべての人に必要で、
可能であるということです。

 

高度介入の口腔ケアに必要な道具

 

高度介入で口腔ケアをするときには、道具が必要です。

 

全介助の口腔ケアの場合の良い道具は、
まだまだ不足している現状があります。

 

高度介入の場合は、道具を使用する前に、
歯科医師若しくは歯科衛生士による使用法の指導を受けましょう。

 

ちょっとしたコツで、ずいぶんケアが変わってきます。

 

良い道具を、高い技術で使ってケアすることが大切です。

 

高度介入の口腔ケアのポイント

 

全介助による口腔ケアを行う場合は、
以下の点について注意しましょう。

 

@ 残存歯の有無

 

残存歯と舌・粘膜のケアは、道具も方法も異なります。

 

残存歯がある場合は、ブラッシング(刷掃)が必要ですし、
残存歯がない場合は、清拭とマッサージが必要です。

 

A むせの有無

 

誤嚥がある場合は、安易に口腔ケアを行うことができない場合もあります。

 

ICUでのケアや、植物状態の患者さんの口腔ケアを行う場合は、
必ず確認しておきましょう。

 

B 口腔乾燥の有無

 

口腔乾燥の存在は、ケアの質を左右することがあるため、
必ず確認しておくことが必要です。

 

口腔ケアには、口唇や口腔粘膜の保湿が含まれることもあります。

 

ワセリンやリップクリーム、マスクによる保湿に加え、
歯肉や口腔粘膜へのマッサージ(機能的口腔ケア)も
乾燥症状を改善する良い方法のひとつです。

 

C 口腔疾患の有無

 

歯周炎やカンジダなどの感染がある場合は、
口腔ケアだけでは改善させることができません。

 

歯科医師・歯科衛生士による確認が必要です。