介護福祉士が知っておきたい口腔ケア

中等度介入による口腔ケア

中等度介入レベル

 

中等度介入レベルでは、
口腔ケアに部分的介助が必要になります。

 

介助用ブラシの使用が必要ですが、
実際には、道具が不足しているという現状があります。

 

たとえば、市販の歯ブラシ(平切りブラシ)は、
セルフケアを基準にして作られています。

 

つまり、自分で自分の歯を磨くための道具として作られています。

 

ですから、介助用に用いているのは、流用レベルです。

 

介助用の歯ブラシ

 

現在販売されている歯ブラシの中で、
介助用に最も高性能だと考えられているのは、
「フリーアングル・ブラシ」です。

 

一般的なセルフケア用のブラシは、
手首の角度を変化させることによって、
歯や歯並びのカーブにあわせるようにして磨きます。

 

これは、歯肉や唇の感覚で、ブラシの角度を感じ、調節しています。

 

ですが、介助者が介助を行う際に使用する場合は、
そのような感覚を利用することができません。

 

したがって「見る」事が重要な要素になります。

 

ですが、平切りブラシだと、
ブラシを当てたい部分が柄と介助者の手で隠れてしまい、
ブラシを適切な角度に当てることが難しくなります。

 

フリーアングル・ブラシであれば、ヘッドを自由に曲げることができ、
介助者の余分な手首の角度調整を必要としません。

 

結果として磨く場所を見やすくすることができます。

 

また、フリーアングル・ブラシは、
円筒形の植毛部も角度を選ばないため、
効率よく歯に当てて磨くことができます。

 

磨きの確認と仕上げ磨き

 

少しでも自力清掃が可能な場合は、
その自立部分はなるべく尊重したい物です。

 

本人の磨きの確認をし、
不十分な部分のみをケアし介助することが必要です。

 

片麻痺症例に多く見られるのですが、
自力清掃していても、
知覚がない部分はどうしても磨き残してしまいがちです。

 

ですが、本人は一生懸命やっています。

 

指導や注意をするだけでなく、
仕上げ磨きをサポートする介入を考えるべきでしょう。

 

ADLが比較的高い場合、
口腔ケアが本人にまかせきりになっていることが多いようです。

 

ですが、磨いているようで磨けていないという事が少なくありません。

 

本人の清掃後に確認し、
磨き残した部分を仕上げ磨きするようにしましょう。