介護福祉士が知っておきたい口腔ケア

むせの観察ポイントと対応

食事中のむせの観察ポイントは、以下の3点です。

 

@ 特定の食品でむせる。

 

A 食事の始めにむせる。

 

B 食事の後半でむせる。

 

この@〜Bは、いずれも誤嚥を疑わせるものです。

 

食事中に、このような、むせがみられ、誤嚥が疑われる場合は、
調理の工夫が必要になってきます。

 

たとえば、増粘剤を使用して、
食塊形成がしやすい調理をするなどします。

 

食事の工夫には、手間がかかり、
面倒で大変と感じる介護者の方も多いのですが、
むせの症状が少しでも改善されれば、
結果的に介助の手間も半減します。

 

また、食事中の姿勢も大切です。

 

片麻痺がある方は、健側を利用することも
とても大切です。

 

注意散漫にしていたり、疲労していたりするときは、
嚥下のタイミングを狂わせるので、
注意散漫や疲労しているときの食事は避けたいものです。

 

むせは、とても苦しいものです。

 

食事中にむせてしまうと、
せっかくの食事の楽しみも半減してしまいますから、
調理の工夫をし、食べやすいものにすること、
姿勢を正すこと、
十分に覚醒し、意識がしっかりしているときに
食事を摂ることなどに気をつけるようにしましょう。

 

また、食事前には、口腔周囲筋の活性を高めるための、
嚥下体操等を行うと良いですね。

 

*嚥下体操

 

嚥下体操とは、嚥下に使う筋肉や器官にマッサージを加え、
活動を促進する体操のことです。

 

食事前の準備運動として行うと、効果的です。

 

また、音楽療法と同時に行うのも効果があるといわれています。

 

嚥下体操には、要介護者(患者さん)が自力で行うものと、
介助者が行うものがあります。

 

@ 自力で行う嚥下体操

 

A. ・口を大きく開きます。
  ・口唇を閉じます。
  ・唇を尖らせます。
  ・息を勢いよく吐きます。

 

B. ・口唇を閉じます。
  ・頬を大きく膨らませます。
  ・息を勢いよく吐きます。

 

C. ・舌を前に突き出します。
  ・舌を左右に振ります。
  ・舌をぐるりとまわします。

 

A〜Cを1セットとして、一日数回10セット行います。

 

A 介助者が行う場合

 

・頬、側頭部(こめかみ周辺)のマッサージ。
・のどのマッサージ(両手の平で小さい炎を描くように行います)。
・口唇を横に広げる(両手人差し指を使って)
 →唇をつまんで引っ張ります。
・頬を広げます(口の中から指で押し広げます)。
・スポンジやブラシなどで粘膜や舌をマッサージします。